ink-samurai2005-02-02

平成17年2月2日(水)
「適材適所」

適材適所こそ、「経営の要」と言われている。
私は、こう考える。経営者と従業員の忍耐強い協力から生まれ出るものが、本当の適材適所であろうと。

精魂をかたむけて仕事に打ち込んだなら、その仕事のどこかに興味や魅力を感じるにちがいないし、そうなれば張り合いが出てきていつの間にか、仕事に引き込まれる。適材適所は、最初からあたえられる筋合いのものではなく、時間をかけて、自らが手に入れるものだと思う。

世のサラリーマン・OLは、よく「月給だけの仕事をすればよい」という。それもいいだろう。
しかし、月給分だけの仕事をしているかどうかは、サラリーマン・OL本人達よりも、経営者の方が先に判定してしまうのが、会社・組織である。

働く人の人間性を高め、しかも企業に適合させていくのは、経営者の頭であり、腕であるが、これがなかなか面倒である。

職場の設備や条件次第で解決できる面がいくらでもあるだろうから、あなたに、このような設備、このような条件をそろえたから、このような結果を期待するというのが理想である。

適材適所とは、そういうものだと思う。仕事が人間をつくるようにしたいものである。

企業は、いうならばオーケストラである。
侍のタクトのもとに、従業員がそれぞれの楽器に取り組み、みごとなハーモニーを創造しなければならない。

と、大風呂敷を広げてみたものの、待つ時間が無いのが、悲しいかな現実でもある。